食品メーカー研究開発の仕事内容
若手社員インタビュー
Zenken株式会社が運営しています。
私たちがふだん手に取るお菓子や調味料、冷凍食品などには、企業向けに素材や原料を供給する「BtoB食品メーカー」の技術が数多く活かされています。
今回は、そんな食のものづくりを支える不二製油の
研究開発職、入社2年目のKさんにインタビューを行いました。
食品業界や研究開発の仕事に興味を持つ学生の方に向けて、BtoB食品メーカーならではの研究職のリアルや、若手社員の挑戦を支える企業風土まで、等身大の言葉でお届けします。
- 新卒入社2年目
- 大学院卒
- 埼玉大学大学院卒
- 生命科学専攻
- K・Aさん
素材の可能性を広げ、
食の価値をBtoBで
底上げする研究職という選択

機能材の研究開発を通じて、多種多様な最終製品の品質向上に貢献できるBtoBメーカーならではのやりがいについて語っていただきました。
若手のうちから自分の言葉でお客様に提案できる環境と、周囲の温かなフォローに支えられながら成長できる職場の魅力をお伝えします。
素材の機能を見つけ、食品の価値を広げる
研究開発職の面白さ
教えてください。
その「使い方」を発見して提案するのが主な役割です。
私が所属しているのは機能材の研究開発部署で、主に2つの業務を担当しています。ひとつは新しい素材そのものを開発すること、もうひとつはできあがった機能材をどのような製品にどう活用できるかという「使い方の開発」です。
具体的には、調味料に加えると味わいがより濃く感じられる「呈味増強」という機能に着目した開発を行っています。例えばカレーなら辛みが増したり、チャーハンなら塩気が引き立ったりと、様々な最終製品への応用可能性を検証しています。
機能材は1つの素材に多くの機能が備わっているため、最終製品の種類は非常に幅広く、それが大きな特徴でもあります。研究の成果をBtoCメーカーの開発担当者にお伝えして「こういう製品に使えるかもしれない」という新たな発想を提供するところまでが、私たちの仕事です。
- 8:30
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出社・メール・チャット確認
社内外からの連絡を整理し、その日に試作・実験する内容の実験計画を立てます。
- 10:00
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試作・実験
午前中から手を動かして試作や実験に取り組みます。定常業務が少なく、日々内容が変わるのが研究開発ならではの特徴です。
- 12:00
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ランチ休憩
同僚や他部署のメンバーとランチをとりながら交流します。廊下での雑談が研究のヒントになることも。
- 13:00
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試作・実験(続き)/
ミーティング午後も実験・試作を継続。合間にお客様や社内関係者とのミーティングが入ることもあります。
- 16:00
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結果まとめ・記録
その日の実験結果や試作の内容を整理・記録します。1日の気づきや次のアクションを言語化することで、翌日の研究につなげます。
- 17:10
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退勤
残業は少なく、メリハリのある働き方ができます。退勤後はフレックス制度を活用してプライベートの時間も大切にしています。
スケジュール感を教えてください。
機能を軸にお客様へ提案していきます。
機能材の研究開発部署では、新しい素材が完成するまでに年単位の時間をかけるのが基本です。短いスパンで次々と新製品を出すチョコレート開発などとは異なり、1つの素材をじっくりと磨き上げていきます。
流れとしては、まず研究によって「この素材にはこういう機能がある」と分かったら、その機能を活かせるお客様の課題や案件を探し、提案につなげていきます。つまり研究が先にあり、そこから逆算してお客様への提案を組み立てるのが私たちのスタイルです。
提案の際は、自分の部署だけでなく、営業担当者やパンやお菓子など各食品カテゴリーの研究開発チームから情報をもらいながら進めます。会社の事業軸が多岐にわたるからこそ、スピーディーに幅広い情報を集められるのが不二製油ならではの強みです。
仕事内容ややりがいについて聞いたところで、ここからはKさんが食品業界の研究開発職を選んだ背景と、不二製油への入社を決めた理由について伺いました。
「食を通して多くの人に貢献したい」
研究開発×BtoBメーカーを
選んだ理由
企業選びをしていましたか。
研究開発への強いこだわりが軸でした。
もともと管理栄養士に興味があったことから食や栄養学に関心を持ち、大学院ではこんにゃくなどに多く含まれるマンナン多糖類をテーマに研究に取り組みました。就職活動でも一貫して食品メーカーを志望していました。
企業選びの軸として大きかったのは、まず「食を通してより多くの人の健康や喜びに関わりたい」という思いです。BtoCメーカーでは届けられる相手が限られてしまうため、素材を扱うBtoBメーカーの方が自分の目指したいことを実現できると考え、素材・BtoBメーカーを中心に絞って就活を進めていました。
もうひとつの軸が、入社後すぐに研究開発職として働けることです。食品メーカーは理系総合職として一括採用するケースが多く、必ずしも最初から研究開発に携われるわけではありません。不二製油は職種別採用で研究開発に直接応募できる点が、大きな魅力でした。
一番の決め手を教えてください。
若手の主体性を尊重する文化が決め手でした。
就活用の業界誌で不二製油の存在を知り、調べていく中で自分の研究テーマである多糖類と関連する事業を手がけていることを知ってさらに惹かれていきました。
入社の決め手として最も大きかったのは人柄の良さです。一次・二次面接の後に毎回丁寧なフィードバックをもらえたのは不二製油だけで、「なんていい会社なんだろう」と感じたのを今でも覚えています。
また、OB・OG訪問で聞いた「1年目から自分の優先順位を上司に直接提案してやらせてもらえた」「1年目から大きな企業の担当をつけてもらえた」というエピソードから、若手のうちから主体性を発揮できる環境だと確信したことも大きな理由です。
想像以上に温かく、
自分らしく挑戦できる職場のリアル
ギャップはありますか。
プライベートまで気にかけてもらえる環境に驚きました。
良い意味で大きなギャップがありました。入社直後に部長・課長との3者面談があったのですが、そこで最初にかけられた言葉が「大丈夫?初めて住む場所なので、何か心配なことがあれば気兼ねなく言ってください」という一言でした。「新しい環境での不安は仕事にも影響するから、何でも遠慮なく相談して」と言っていただき、こんなに温かい会社があるのかと感激しました。
そのマインドは上司だけでなく職場全体に広がっていて、部署に関わらず新入社員が困っていたら声をかける、良い意味での面倒見の良さが根付いています。入社してからコミュニケーションで困ったことは一度もありません。

前例のない挑戦と、
人との繋がりで生まれた成果
仕事を教えてください。
1年目から自分の言葉で挑み続けました。
最も印象に残っているのは、「呈味増強」という機能に特化し、新たな市場に挑戦した経験です。部署としても初めて世の中に打ち出すテーマで、すべてが手探りのスタートでした。入社したばかりで分からないことも多く、不安を感じる場面もありましたが、「まずはやってみよう」と背中を押してもらえる環境があり、安心して一歩を踏み出すことができました。
実際に取り組んでみると、味の感じ方は人それぞれで、その価値をどう伝えるかが大きな課題でした。正解がない中で、自ら考え、営業担当者に相談し、提案の機会をつくりながら試行錯誤を重ねていきました。難しさを感じることもありましたが、周囲には気軽に相談できる先輩や仲間がいて、一緒に考えながら進められることが大きな支えになりました。
そうした環境の中で、先輩に同行してもらいながら経験を積み、フィードバックを受けて少しずつ改善を重ねていくことで、自分の言葉で価値を伝えられるようになっていきました。お客様から反応をいただけたときの喜びは大きく、自信にもつながっています。周囲のサポートを受けながら自分らしく挑戦できるこの環境で、できることの幅が広がり、成長を実感できた経験になりました。
連携についても教えてください。
部署の壁を越えた交流が、研究のスピードを上げています。
研究開発の人たちは事業部が違っても仲が良く、廊下で雑談しているうちに「そういえば、こうした方がいいんじゃない?」とアイデアが生まれる場面がよくあります。こうしたコミュニケーションの取りやすさが、開発スピードの速さや知識の幅広さに直結していると感じます。
また、部署内でも定期的に「アイデア出し」の場を設けており、1人1つアイデアを持ち寄ってディスカッションします。「1人でどうにかしろ」ではなく、みんなでより良いものをつくっていく風土があるのが不二製油の特徴です。
さらに実際の提案活動では、各食品カテゴリーの研究開発チームや営業担当者とも緊密に連携します。1つの素材に絞らない会社の方針が、そのままチームワークの強みとして表れていると感じています。
自分らしい成長ができる場所。
就活生へのメッセージ
教えてください。
より多くの人に食の価値を届けたいです。
今後チャレンジしたいのは、海外への展開・海外案件への参画です。同じ部署の先輩が海外案件を担当されているのを見て、国ごとに異なる法規や消費者の嗜好に対応する難しさと面白さに強く惹かれています。
入社前から「海外にも挑戦したい」という思いはうっすらありましたが、先輩の姿を見てその気持ちがより具体的に、より強くなりました。「食を通して一人でも多くの人に貢献したい」という学生時代からの思いを、日本にとどまらず世界へと広げていきたいです。

向けてメッセージをお願いします。
「やりたい」という気持ちを大切に飛び込んできてください。
食に興味があったり、食べることが好きな方には本当にぴったりの職業だと思うので、ぜひ研究開発職を目指してほしいと思います。
一方で、今の研究テーマが食品と関係なくてもまったく問題ありません。同期を見ても、食品に関わる研究をしていた人は半分いるかいないかくらいです。入社してから必要な知識はどんどん学んでいけますし、むしろ入社後の学びの方がずっと重要です。
「やってみたい」という気持ちを大切にしてほしいと思います。専門分野にとらわれず、食への想いや好奇心、そして新しいことに前向きに取り組む姿勢があれば、必ず活躍の場は広がっていきます。ぜひ一歩踏み出して、自分らしい挑戦をしてほしいです。
こそ味わえる、
広い影響力と自分らしく挑める成長環境
今回は不二製油で働くKさんから、機能材の研究開発というBtoBメーカーならではの職種のリアルと職場の魅力についてうかがいました。
素材の機能を発見し、多種多様な最終製品の価値を底上げするこの仕事には、食の現場を広く支えるやりがいがあります。
1年目からお客様先への提案に挑める裁量の大きさに加え、「何でも相談して」と言ってくれる周囲の温かな文化が、Kさんの成長を後押ししています。
自分の専攻にとらわれず、食への想いと「やりたい」という気持ちを大切にしている方は、ぜひ不二製油の研究開発職を選択肢のひとつとして検討してみてください。


